※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

ローヤルゼリーと女王蜂の深い関係

ローヤルゼリーは「女王のゼリー」という意味であり、ミツバチの女王蜂と深く関係しています。
ローヤルゼリーと女王蜂の関係性について解説します。

ローヤルゼリーは女王蜂専用の食料

ローヤルゼリーは、ミツバチの女王蜂だけが食べることのできる専用の食料です。
将来女王蜂になる幼虫や女王蜂だけが、ローヤルゼリーを生涯にわたって食べ続けます。

・ローヤルゼリーは女王蜂をつくりだす
卵の状態や孵化した直後は、働き蜂と女王蜂の間に違いはありません。幼虫はローヤルゼリーを摂取することによって、女王蜂へと変化します。
女王蜂は、働き蜂に比べて体の大きさが2-3倍、寿命は30-40倍もあります。また、働き蜂は卵を産みませんが、女王蜂は1日に1,500個もの卵を産み続けます。
こうした女王蜂の生命力の源となっているのが、女王蜂専用の食料であるローヤルゼリーです。

・ローヤルゼリーとハチミツは全く違う
「ハチミツの高級品がローヤルゼリー」「ローヤルゼリーはハチミツの成分のひとつ」と誤解されることもありますが、ハチミツとローヤルゼリーは全く異なります。

ハチミツは働き蜂などの一般的な蜂の食料であり、成分のほとんどが糖分です。
ローヤルゼリーには糖分が14%程度しか含まれていません。ローヤルゼリーにはタンパク質・脂質・糖質・ビタミン・ミネラルがバランスよく含まれており、女王蜂の強い生命力を生み出しています。

ローヤルゼリーは働き蜂によって女王に供給される

ローヤルゼリーは働き蜂によって生産されています。働き蜂は、花粉とハチミツを食べて体内で分解・合成し、下顎と上顎にある分泌腺からローヤルゼリーを分泌します。
働き蜂は、「王台」と呼ばれる女王蜂の幼虫専用の小部屋をローヤルゼリーで満たし、将来女王蜂になる幼虫にローヤルゼリーを供給します。羽化した後は、口移しでローヤルゼリーを女王蜂に食べさせます。

タンパク質が女王蜂への変化をもたらす

幼虫を女王蜂へと変化させるローヤルゼリーの成分は、主にタンパク質です。

・ロイヤラクチン
ロイヤラクチンはローヤルゼリーに含まれるタンパク質で、女王蜂への変化の鍵となる成分です。
ロイヤラクチンが女王蜂への変化をもたらすという論文を、日本の富山県立大学の鎌倉昌樹博士が2011年に発表しました。この論文は権威ある科学誌「Nature」に掲載され、大きな話題を呼びました。

また、ロイヤラクチンには人間の健康や美容に対する効果があることも、研究によって確認されています。

ロイヤラクチンについて詳しくはこちら>>

・アピシン
アピシンはローヤルゼリーに含まれるタンパク質で、茨城大学農学部の米倉政実教授によって発見されました。
アピシンは、幼虫の成長を促進する作用のある成分です。アピシンの含有量が異なるローヤルゼリーを幼虫に与えて成長速度を比較したところ、アピシンを多く与えた幼虫は成長速度が大幅に高まったという実験報告があります。

また、アピシンを人間の細胞に投与したところ、細胞の寿命が長くなったことが報告されています。

アピシンについて詳しくはこちら>>

ローヤルゼリーと女王蜂の関係を利用して採取が行われている

ローヤルゼリーは女王蜂専用の食料であり、本来の生産量はごくわずかです。
養蜂の現場では、ローヤルゼリーと女王蜂の関係性を利用した採取量を増やす工夫が行われています。

ローヤルゼリーは幼虫を女王蜂に変化させます。また、卵を産めるのは女王蜂だけです。
そのため、巣から女王蜂がいなくなると、働き蜂は巣の全滅を防ぐために、ローヤルゼリーを大量に生産して生まれたばかりの幼虫に与えようとします。

ローヤルゼリーを採取する際には、そうしたミツバチの習性を利用するために、女王蜂を巣から隔離します。その結果、働き蜂によるローヤルゼリーの生産量が増加します。
また、ローヤルゼリーは女王蜂専用の小部屋である王台に蓄積されます。自然にできる王台は数が少ないため、プラスチックなどで作成した「人工王台」を巣に設置して、より多くのローヤルゼリーを採取できるようにする工夫が行われています。

現在、希少なローヤルゼリーが比較的手ごろな価格で入手できるのは、こうした工夫によるものです。

ローヤルゼリーの採取方法について詳しくはこちら>>

まとめ

ローヤルゼリーは、ミツバチの女王蜂専用の食料であり、女王蜂をつくりだす鍵となる物質です。幼虫はローヤルゼリーを食べ続けることで、体が大きく寿命の長い女王蜂へと成長します。
そうしたローヤルゼリーと女王蜂の関係を利用して、ローヤルゼリーの採取量を増やす工夫が行われています。
女王蜂の生命力を生み出すローヤルゼリーの成分は、人間にも高い効果があることが確認されています。ローヤルゼリーを毎日の生活に取り入れて、健康と美容に役立ててみることをおすすめします。